ご支援のお願い

“Make a Difference”
次世代の気概ある女性を輩出するために:
サポート<津田スピリット>

津田塾大学学長 高橋 裕子

一世紀を超える歴史のなかで、一人ひとりの学生を熱心に教え育んできたことが津田塾大学の誇りです。1900年に創設された本学は、<オールラウンドな女性>を育成するという創立者津田梅子の建学の精神に根ざし、教職員が個々の学生と真摯に向き合い、その個性に応じて能力を最大限に伸ばし、生涯にわたって社会に貢献できる女性を養成してきました。

これまで本学が培ってきた英語、リベラルアーツを基盤とする女子高等教育の蓄積のうえに、21世紀の社会の諸相を的確に把握し、課題解決にねばり強く取り組み、より良い社会の仕組みを創りだすことのできる、リーダーシップとバイタリティを兼ね備えた気概ある女性を育成することを目指します。

津田梅子が女子高等教育の先駆者として、明治時代の日本が抱える課題の解決を目指して、女性の社会参画を推進しようと果敢に挑戦したように、本学は創立者を範とした、様々な分野の女性パイオニアの「長い列」を作り出してきました。その列がこれからも続くように、英語で言うならば、“Make a Difference”―つまり、リーダーシップを発揮して社会に新しい流れをつくり出せるようなバイタリティ溢れる気概ある女性を輩出し続けたいと強く願っています。

そして卒業生である私自身がそう感じたように、学生が卒業後も誇りを持って「津田塾大学で学んでよかった」と、生涯にわたって思い続けられるような「津田インパクト」を与えられるようにと考えています。

本学は創設期以来、建学の精神に賛同する方々から物心両面にわたる強力なサポートをいただいてきました。その源流には米国からの篤い志による津田梅子への支えがありました。津田梅子は、自身が経験できた貴重な教育の機会を次世代にも拓けるように、循環が生まれるようにという情熱を持っていたからです。以来120年近くにわたる卒業生、保護者やご家族、理事・監事・評議員、教職員の皆様による本学への多大なご支援があってこそ、今日に至るまで「津田スピリット」の伝統は継承されてきました。

次世代の気概ある女性を育成するために、本学の源流にあるこの支援の輪を、この循環を、いっそう広げて未来に繋げていくことに今後とも皆様のお力をお借りできないでしょうか。本学で学ぶ次世代をエンパワーするために—津田塾大学の学びを通して学生たちがより広い世界を知り、生涯に影響を与えるような経験ができるよう—「サポート<津田スピリット>募金」にご協力いただけると幸いです。

津田塾大学へのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

津田塾大学学長 高橋 裕子